スイッチを押しても反応しない、途中で真っ暗になって止まる──そんなときは 家側(電源・回路) と 本体側 を順に切り分けるのが最短です。安全第一で、できる範囲の応急対処をまとめました。
結論と最短対処
- 直差しで試す:延長コード/タコ足はNG。壁コンセントに直差し。
- 別コンセント+別家電で相互チェック:同じ差し口でスマホ充電器などが点くか、レンジは別の差し口で点くか。
- ブレーカー確認:分電盤の電子レンジ系統/漏電ブレーカーが落ちていないか。
- 連続使用後なら10分ほど冷却(過熱保護作動の回復待ち)。
- プラグ/差し込み口の発熱・焦げ痕があれば使用中止。
安全上の注意
- 分解は高電圧で危険。内部ヒューズ/基板の交換は自力で行わない。
- 焦げ臭・火花・異音を伴う場合は電源を抜いて使用中止。
90秒クイック診断(上から順に)
- 停電/ブレーカー:分電盤を確認。落ちていれば上げる。頻発するなら回路見直し。
- 直差しテスト:延長コード・テーブルタップ使用なら外して壁へ直差し。
- 相互チェック:その差し口でスマホ充電器など別家電が動くか→口側OK判定。レンジを別の差し口でも試す。
- ドアランプ:ドアを開閉して庫内ランプが点くか(※機種による)。無反応ならスイッチ不良の可能性。
- 冷却:連続加熱後なら10分放置→再起動。
原因別の対処
① ブレーカーが落ちている/容量不足
電子レンジは瞬間的に大きな電力を使います。他の高負荷家電(電気ケトル・ドライヤー等)と同じタップだと落ちやすい。専用回路が理想です。
② 延長コード・タコ足配線
細い延長コードは発熱・電圧降下の原因。壁直差し、やむを得ない場合でも定格1500W以上・短尺の製品を。
③ コンセント/プラグの接触不良
差し込みが緩い、触ると熱い/焦げ臭い→使用を中止し、別口で試す。発熱痕があれば電気工事店へ。
④ ドアスイッチの不良
ドアを強く押さえると動く/止まる、ランプが点いたり消えたりするならスイッチ不良の疑い。自力分解は不可、修理見積もりへ。
⑤ 過熱保護(サーモスタット)作動
連続運転で内部温度が上がると一時停止。吸気/排気口を塞がない、壁から数cm以上離す。頻発するなら設置見直し。
⑥ 電源コードの断線/傷み
コードを動かすと通電したり切れたりする、被覆の劣化がある→交換が必要(自力不可)。
⑦ 内部ヒューズ/基板故障
表示/反応が完全に死んでいる場合は内部部品の可能性が高い。使用をやめて修理/買い替えを検討。
再発防止のコツ
- 壁直差し・専用回路が理想(高負荷家電と共用しない)。
- 吸排気口まわりのスペース確保・定期清掃。
- プラグの差し込み具合/発熱の定期チェック。
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よくある質問
ブレーカーは落ちていないのに電源が入らない
別のコンセントに直差しでテストし、コンセント側の不良を切り分けます。それでも無反応なら本体側の可能性が高く、修理見積もりを。
連続使用後に勝手に止まる
過熱保護が作動した可能性。10分ほど冷まして再試行。吸排気口の塞ぎ・壁との距離不足を見直してください。
延長コードでも使っていい?
基本は非推奨。やむを得ない場合でも短尺・定格1500W以上・耐熱性の高い製品を選び、巻いたまま使わないでください。


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