「電子レンジから焦げ臭いにおいがする」「加熱中に変な臭いがする」―― こうした異臭トラブルは、単なる食品のニオイ移りから重大な故障サインまで幅広い原因があります。 特に焦げ臭・薬品臭・煙を伴う場合は危険信号。 本記事では 異臭の原因 → 応急対処 → 使用中止の判断基準 を解説します。
異臭の主な原因
- 食品のニオイ: 魚・カレー・油分の多い食品の加熱後に残る
- ラップや容器の焦げ: 耐熱でないプラ容器・ラップが溶ける
- 庫内汚れ: 油や食品カスが焦げ付いてニオイを発生
- 長時間加熱: 水分が飛びすぎて食品自体が焦げる
- 部品の劣化: マグネトロン・高電圧部品の焼損、配線の被膜劣化
- ウェーブガイドカバー不良: 焦げ跡・スパークによる焦げ臭
応急対処の流れ
- すぐに停止: 異臭や煙を感じたら直ちに運転を止め、プラグを抜く
- 庫内チェック: 容器・ラップ・食品が焦げていないか確認
- 清掃: レモン水や重曹水を加熱し、蒸気で汚れを浮かせて拭き取る
- 換気: 窓を開けて煙や臭いを外に逃がす
- 再テスト: 耐熱容器に水を入れて加熱し、異臭が再発するか確認
使用中止すべきサイン
- 焦げ臭が毎回出る → 庫内焦げ跡やカバー劣化の可能性
- 煙・火花を伴う → 内部故障や絶縁不良、発火リスク
- 薬品臭・プラスチック臭 → 部品の焼損・配線被膜の劣化
- 異臭と同時に温まらない → マグネトロンの劣化の可能性
修理・買い替えの目安
- 庫内清掃・カバー交換:数千円〜1万円
- 高電圧部品・マグネトロン交換:1〜2万円前後
- 使用8年以上+異臭が継続 → 買い替え推奨
ニオイを防ぐ日常ケア
- 使用後は布でサッと拭き取りを習慣化
- 週1回:レモン水や重曹水で蒸気清掃
- 食品はラップやフタを少し開けて加熱し、飛び散りを防止
- 油の多い食品は短時間ずつ加熱+かき混ぜで焦げ付き防止
Q&A|よくある質問
食品以外の焦げ臭がするのは故障?
食品や容器ではなく庫内から毎回焦げ臭がする場合、部品劣化の可能性が高いです。使用を中止してください。
プラスチックが溶けたにおいがします。
耐熱でない容器を使うと溶けて異臭が出ます。庫内を清掃しても臭いが残る場合は交換・買い替え検討を。
煙が出たけど、すぐ消えました。使ってもいい?
使用は危険です。煙や火花は内部故障や絶縁不良のサイン。即中止し修理または買い替えを検討してください。
焦げ臭を消す方法は?
レモン水・重曹水を加熱して蒸気清掃し、換気を十分に行います。それでも改善しなければ部品劣化の可能性があります。
買い替えの目安は?
使用8年以上+異臭が続く、煙や火花を伴う場合は寿命と考え、買い替えを推奨します。
まとめ
異臭は食品や汚れ由来なら清掃で改善しますが、 焦げ臭・煙・薬品臭を伴う場合は危険サインです。 応急処置で改善しない場合は使用を中止し、修理または買い替えを検討してください。
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